受診時期について
お子さんを計画している場合は、できることなら ムシ歯や歯周病治療は妊娠前に済ませておきたいものです。妊娠中に歯が痛くなったり 腫れてしまい むし歯治療で麻酔が必要になったときに、治療がおなかの赤ちゃんに影響は無いのか、また、妊婦健診は何時受けたらよいのか お母さんにとって心配なことでしょう。
妊娠に対する影響は歯科でも十分に分かっていて、妊娠時期に応じた治療をおこないます。基本的に妊娠中に一般的な歯科治療を受けてはいけないという時期はありません。 つわりや早産、流産などのリスクを考慮しますと、比較的症状も少なく安定期とされる妊娠中期(5ヶ月から8ヶ月)であれば、ほとんどの方が問題ありません。通常の歯科治療は問題。胎児に影響を及ぼす可能性がある初期や、母体に負担がかかる後期は、緊急を要しない限り口の中の衛生指導にとどめたほうがよいでしょう。
◆ 妊娠初期の歯の治療 (12週未満)
歯の治妊娠初期(3ヶ月まで)は、子どもの体の大切な器官が形成される大事な時期です(切迫流産が起こりやすい時期)。この時期に来院された場合、できるだけブラッシング指導にとどめ、お口の中を診査の結果 妊娠中の治療の進め方について相談させていただいています。
治療が必要な大きなむし歯があっても 痛みが無ければこの時期は応急処置程度にとどめて、念のため、安定期に入ってから治療するようにお勧めしています。早めの治療を希望される場合は、先に 赤ちゃんに対して安全なもの(麻酔やレントゲン、薬などを使用しないで済む小さな虫歯の治療)を選択して治療を進めてゆきます。痛みや腫れがあり、積極的治療が必要な場合は、過度に緊張や、あるいは長時間にわたる治療はなるべくさける様にするなど 慎重に治療に当たります。
◆安定期の歯の治療 (4ヶ月~7ヶ月)
安定期は歯の治療に最も適した時期です。この時期であれば麻酔が必要な虫歯治療を含め、ほとんどの歯科治療を行なうことができます。
この安定期の間に治療が終了するよう治療計画が立てられます。虫歯であれ、歯肉炎であれむしろ必要があれば安定期に積極的に治療をして、できれば出産までに治療を済ませておくことをお勧めします。出産後は忙しくて 育児におわれ、あるいは子供の面倒をみてくれる方がいないなどといった理由から通院時間が取れずに放置して症状を悪化させてしまう方が多いためです。歯医者を受診する時期が遅いと、この安定期に入ってから8~9カ月ごろまでに治療が終わらないので、早めに受診することが大切です。
◆妊娠後期の歯の治療 (8ヶ月以降)
また、妊娠8ヶ月以降は、お腹が大きくなり仰向けで寝る事も苦しくなってきますし、歯科治療は不可能ではないものの、早産の恐れを考えると注意が必要です。早産の危険があるので、それまでに歯科治療を終えるように計画して、治療を進めています。虫歯が多い人は安定期までに治療が終わらせるのが難しくなってしまいますので、早めに受診して治療していきましょう。
もしも 痛みがないようであれば、応急処置でしのいで、出産後、お体の調子が落着いてから治療するのがよいでしょう。ただし、妊娠後期に入っても 治療の必要性があれば、治療を行います。その場合は、出来るだけ治療時間を短く、無痛的治療を心がけています。
4~7ヶ月という治療期間は意外に短く、虫歯がたくさんある場合は、終了できないこともありえます。そのため、歯に不安のある方は、妊娠が分かりましたら、一度診察にお越しください。しっかりとした治療計画に基づいて、安心して出産が迎えられるよう、治療を進めて行きます。
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