4638 静岡市葵区沓谷 59歳 男性
・生活歯:右上第一大臼歯が割れた
・ 口蓋根の歯根分割抜歯
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【 59歳 】
初来院時です。
右上奥歯が冷たいもの、熱いものが強くしみると言って来院されました。何もしなくてもズキズキすることもあるそうです。
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レントゲン写真で確認したところ右上第二大臼歯の歯冠に透過像(影)が見られます(矢印)
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お口の中を見ると、第二大臼歯の内側が大きく欠けています(矢印)。ご本人は欠けていることにお気づきになっていませんでした。風をかけると強くしみており、今回の痛みの原因だと疑われます。むし歯ではなかったため、一度、覆髄(欠けた場所を保護)して、歯髄の安静をはかり 経過観察ましたが ズキズキする症状は改善しなかったため、抜髄処置を行いました。処置後は症状が改善したため通法どおり、根管治療ご冠を被せました。
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また、第一大臼歯の前後方向にヒビ(矢印)がはいっていたため、ご本人にもそのことを認識していただいて 歯に無理がかからないように噛合せの調整をして、治療を終えました。
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【 60歳 】
半年後に、「痛くて右側でかめない。時々ズキズキする」と言って来院されました。右上第一大臼歯(矢印)に物が当たると強い痛みがありました。
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レントゲン上では第一大臼歯に大きな問題はみられず、原因ははっきりしませんでしたが、噛み合せると痛みがあったため、噛みあわせを落として安静をはかりました。
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噛みあわせを落とした状態です。ヒビが中まで及んでいます(矢印)。噛みあわせを落としてしばらく経過観察しましたが、症状の悪化傾向が認められたため、抜髄処置を行いました。
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根管治療中にひび割れが広がってきました。今回の症状は、歯がひび割れたことが原因だと考えられます。
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根管充填後、頬側の2本の根を残して内側の根を一本(矢印)、歯根分割抜歯を行ないました。切断は行なわず、ヒビの部分で歯を分けました。抜歯後は、頬側の2本の根を用いて銀歯で歯を入れました。
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根を切り分けたところまで冠を被せるため、レントゲン写真でみても歯茎の下深くまで冠の縁が及んでいることが分かります。日々のケア・歯科医院での定期ケアが大切であることをお伝えして治療を終了しました。
>>関連ページ:Q&A「歯根分割抜去法(分割抜歯)について教えてください」
>>関連ページ:Q&A「どんな歯に歯根分割抜去法(分割抜歯)ができるのですか?」
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