合成樹脂の特徴も兼ね備えた ハイブリッドCAD/CAM冠
(※小臼歯のみ 2014年4月より保険導入)
◆ ハイブリッドCAD/CAM冠について
平成24年4月から、一部の歯でCAD/CAM装置使用に限り、ハイブリットレジン冠での治療が保険適応になりました。ハイブリッドレジンブロックを使用してジャケット冠を製作します。『ハイブリットレジン』とは、レジン(プラスチック)を混ぜた材料で 従来の保険適応の素材(レジン)よりも丈夫な素材です。
・ 【 保険に適応する 部位 】
ハイブリットレンジ全ての歯が保険適用ではありません「第一小臼歯、第二小臼歯(真ん中の歯から数えて4番目、5番目の歯)」が保険適用になっただけですので、他のハイブリットレジンを使用した治療は自費治療になります。6番目以降の歯(大臼歯)の治療で 健康保険をつかって被せることのできる被せ物は 銀歯だけです。
「第一小臼歯、第二小臼歯(真ん中の歯から数えて4番目、5番目の歯)」には、CAD/CAM冠を含めて下図の3種類のクラウンをお選びいただけます。硬質レジンジャケット冠(HJC)より強度は勝り、全部金属冠(FMC)より審美性に優れています。
◆ ハイブリッドセラミック冠の治療期間
最短で通院2回
◆ ハイブリッドセラミック冠の 長所
* 天然歯の硬さに近い(硬すぎない)
・ 天然の歯とかみ合わせても、天然の歯が削れにくい
・ 噛んだときの あごへの負担が少ない
* 金属を使用しない
・ 歯や歯肉(歯ぐき)が黒ずむ危険がない
・ 金属アレルギーなどを引き起こす危険がない
* 硬質レジンを使用した冠と比べて
・硬くて丈夫 ・変色が少ない
・色合いが綺麗で自然な白さを再現できる
(セラミックには劣っている)
* 保険適用なので安価です
◆ ハイブリッドセラミック冠の 短所
* 固いものを噛むと、欠けたり割れたりすることがある。
(噛み合わせの状態によっては使用できない)
* セラミックを使用した冠と比べると劣る
・ 経時的に光沢が失われ、変色してきます
・ 白いですが、色調が単調です。
・ 歯垢(プラーク)が付着しやすい(汚れやすい)
・ 柔らかく、磨り減りやすい
(デメリットでもあり、メリットでもある)
*保険適用内だと、前から4,5番目の歯にしか使えません。
★ こんな方におすすめ
セラミックという名称ですが、主な成分は合成樹脂ですので 合成樹脂の特徴である粘り強さを兼ね備え、自分の歯とほぼ同じ硬さであることが特徴です。そのため、セラミッククラウンと違い、硬すぎず 噛み合う歯に ダメージを与えにくいというメリットがあります。セラミックの色調と透明感には劣りますが、天然歯に近い白さで仕上げることができ、また、金属を使用しないため 歯ぐきの色が変色することはありません。しかし、合成樹脂が混合されている為、吸水性があり 長年使用していると 変色してきます。オールセラミックよりは安価に治療できますが、このようなデメリットから歯科医によってはハイブリッドクラウンを推奨しない考えの医師もいます。天然の歯と同様の色調を求めるのであれば、やはりセラミックのクラウンをお勧めします。
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