ホワイトニング以外で歯を白くする方法としては、レジンダイレクトボンディング、歯面コート材、ポーセレンラミネートベニア、オールセラミッククラウンがあります。
◆ レジンダイレクトボンディング
歯の表面のエナメル質を削って、その上にデンティンシェード、エナメルシェード、トランスルーセントと透過度の違うコンポジットレジンを積層充填して天然歯と同等の質感・透明感を再現する方法です。セラミック修復と比較して歯を削る量は少ない治療方法ですが、着色や汚れが付きやすいのが欠点です。レジンダイレクトボンディングを行った患者さんは、美しさを保つために定期的なクリーニングが欠かせません。
◆ 歯面コート材
より簡易的に歯を白くする いわれる「歯のマニキュア」のような治療方法です。これはレジンダイレクトボンディングや、ラミネートベニアとは違い、歯面を切削することなく歯面コ-ト材を歯面に乗せる治療方法になります。しかし、歯面コート材は、「あくまでも一時的な治療方法」で長期の使用は望めません。一時的に簡便に歯の色を改善できること、また、使い方によっては銀歯の色も遮断できることから、結婚式などのイベント等に一時的に見た目を改善するのに向いています。
歯の表面のエナメル質を0.7~1㍉ほど切削し、ポーセレン修復物を貼りつける修復方法です。丁度、ネイルアートで用いられるつけ爪のような感じです。ラミネートベニアの利点は、表面のエナメル質のみを薄く削るだけなので歯質をたくさん削らないこと、審美性に優れ、長期にわたリ着色変化が起こりにくいこと、形成の際、歯肉への障害はほとんどみられないことなどが挙げられます。前歯部の唇側全体をラミネートベニアで覆うため、重度の変色歯の症例にも適します。間接法になるので、チェアータイムは短く、歯の色と形を同時に治すことができます。欠点は、少ないとはいえ歯質を削る必要があること、壊れてしまった場合、修理が難しいこと(レジンを用いた修理になる)などが挙げられます。
適応症は、高度な審美性が要求される部位の歯冠修復が主となります。具体的には、広範囲なむし歯、大きく欠けた歯、重度のエナメル質形成不全歯、変色した歯の改善、のような場合です。最大の特徴は、天然歯に極めて近い色調と光の透過性が再現可能な点です。生体親和性に優れたセラミックのみで構成されるため、歯肉や周囲組織に対する為害性がなく、金属アレルギーの患者さんにも対応することが可能です。他にも、歯髄への温度刺激が少ない、化学的に安定した性質をもち、口腔内で不溶性であること、変色や摩耗が極めて少ないという利点が挙げられます。 -方、問題点は、強度や審美性の問題からある程度クラウンの厚みを確保する必要があるため、歯質の削除量が多くなることが挙げられます。
歯質の削除を伴う処置は、いったん歯を削ってしまうと、人工的な方法でしか形を戻すことができません。可能であれば、できるだけ歯を削らない「歯に優しい治療」が望まれます。有髄歯(神経がある歯)において、歯冠形態、歯列等のバランスに問題がなく、残存歯質が多い場合は、まったく歯質を切削することのない「最も歯に優しい治療」であるホワイトニングがお勧めです。
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