4570 静岡市葵区沓谷 女児
・左上の第二乳臼歯の異常吸収(歯根内部吸収)
・左上の第一大臼歯が生えかけ時期に第二乳臼歯のトラブル
・ディスタルシューにて補隙
【 2歳 】
初来院時
通院中のお母さんの歯科治療のついでに、チェックを希望されました。 やや受け口傾向(切端咬合)です。前歯のすり減りが多く、歯軋りの癖が疑われます。
【 4歳 】
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定期健診時のXray写真です。すべての乳歯の下には 生え変わりの永久歯が存在しており、永久歯の先天欠如はありません。
・
後日、内部吸収を起こした第二乳臼歯(矢印)は、まだ異常は見られません。
【 5歳 】
上顎の左右とも6歳臼歯がはえかけています。
左上の6歳臼歯が、手前の第二乳臼歯の側にに引っかかるように生えかけています。
その時のXray写真です。
左上の第二乳臼歯の歯根が内部吸収を起こして、ほとんど根がなくなってしまっています。すでに根管治療も困難な状態です。近いうちに抜けてしまうことが予想されます。乳歯の大切な役割の一つに、生え変わりの永久歯が生える隙間の確保があります。この乳歯は小学校高学年に生え変わる乳歯です。もしも、生え変わりがまだ先なのに、乳歯が抜けてしまった場合は、永久歯が生えてくるまでの間、補隙装置を入れて、生える隙間を確保しておく必要があります。
・
1か月ほど経過したころ、「歯が割れてしまった」と来院されました。左上の第二乳臼歯の内部吸収は、より進行して歯が薄皮一枚になって 内側の組織が透けて見える為、歯が ピンク色に変わっています。
・
左上の第二乳臼歯の後ろの第一大臼歯はまだ生えかけの状態で、咬合が確立していません。左上の第二乳臼歯の隙間を失わないように、第一大臼歯が生えることができるように、左上の第一乳臼歯ディスタルシューを装着しました。
・
お母さんには、今後、負担をかけている左上の第一乳臼歯の経過、同部の永久歯との交換等、管理が必要であることを、認識していただきました。
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