乳歯列について教えてください

乳歯はすべて生えると上顎、下顎で左右に5本ずつ、合計で20本になります。乳歯の歯の種類は5種類あり、左右は対称ですが、上下は同じ名前の歯であっても大きさや形が異なります。歯科ではそれぞれの乳歯略号として、真ん中の前歯から「A」から「E」と番号を振っています。

乳歯の「A」は一番手前に位置する前歯で「乳中切歯(にゅうちゅうせっし)」と呼んでいます。 乳歯の「B」は「A」の隣に位置する前歯で、「乳側切歯(にゅうそくせっし) 」と呼んでいます。乳歯の「C」は乳歯の犬歯で「乳犬歯(にゅうけんし)」となります。乳歯の「D」は「C」のすぐ後ろに位置する奥歯で「第一乳臼歯(だいいちにゅうきゅうし)」と呼んでいます。乳歯の「E」は一番後ろに位置する奥歯で「 第二乳臼歯(だいににゅうきゅうし)」と呼ばれています。

 

 

◆ 乳歯の生える順序
生後半年ごろから乳歯が生え始めて来ますが、なかには1歳ごろになるお子さんもいます。通常下の前歯が2本生えてきて、続いて上の歯が生えてきます。3歳頃に20本すべて生えそろうのが一般的です。乳歯の生える順番は、上顎・下顎共に、A→B→D→C→Eの順です。歯の生え方としては上顎に比べて下顎のほうが少し早いです。大部分の乳歯には、生える時期に男女差はありません。乳歯が生える時期や順番には個人差がありますので、3~4か月のずれは異常ではありません。
 乳歯の生え変わり時期は6~7歳ごろから始まります。この時も前歯から脱落が始まります。

 

 

【 乳歯 】     生えてくる時期  抜ける時期

A (乳中切歯)  :6~7ヶ月  :6~8歳 
B (乳側切歯)  :7~8ヶ月  :7~9歳 
C (乳犬歯)   :16~20ヶ月 : 9~12歳 
D (第一乳臼歯):12~16ヶ月 :10~12歳 
E (第二乳臼歯):20~30ヶ月 :10~12歳

 

 

◆ 乳歯の働き
噛むための機能だけではなく、後から生えてくる永久歯の生える場所の確保や噛むことによる顎や筋肉の成長、発育においても重要な役割を果たしています。永久歯は乳歯の下で育ち、生えるときを待っています。「どうせ生えかわるから」と乳歯のムシ歯を放っておくと、乳歯の下で待機する永久歯に悪影響を与えます。乳歯のムシ歯も、しっかり予防しましょう。
 

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