お口に金属の詰め物が入っていると電気(ガルバニー電流)が流れると聞いたのですが・・・

◆◆◆ ガルバニー電流  とは ◆◆◆

 

歯科治療では 銀歯をはじめとして、様々な種類の金属が使用されています。
歯に詰めてあったり 被せてあったりする 異なった種類の金属が 直接接触したり、口の中にあると唾液を介して接触したりすることにより 微弱な電流が生じることがあります。これをガルバニー電流(ガルバニック電流)といいます。この電流が流れる仕組みは「イオン化傾向の差」によって起こり、仕組みは電池と同じです。

  【例1】上顎と下顎で異なる詰物(金属)が入り、噛み合わせると接触して違和感(痛み)を生じる。

 

  【例2】新らしく冠をいれてから 金物の味がするようになった

 

  【例3】 隣あった二本の歯に異なる詰物(金属)が入ってから、不快感や歯の過敏症になる。

 

お口の中に金属が存在しない方には、起こることはありません。

 

 

◆ ガルバニー電流の問題点
痛み(ガルバニー疼痛、舌痛症など)、違和感、金属味(味覚障害、味覚異常)を 生じることがあります。歯科金属の腐食(ガルバニック腐食)の原因にもなります。

             銀歯で アルミ箔をかんだとき、あるいは 金属製のスプーンやフォークを かんだ時に、ピリッきたり 変な感じが したりしますが、あれが まさに ガルバニー電流が 流れ、歯髄(歯の神経)が 痛んでいるためです。また、ガルバニー電流により 金属が溶け出し、金属の味がすることもあります。こうしたことから ガルバニー電流が生じると、陰極となった銀歯などの金属から、金属イオンが溶け出して血液の中に入り、金属アレルギーを引きおこすリスクがあります。また、口腔扁平苔癬(こうくうへんぺいたいせん)に 関与しているとも言われているのです。

人の体は 電流の影響を受けやすく、歯の金属の詰め物によって 発生する電流が、不定愁訴といわれている 不眠 イライラ 頭痛 肩こり などと関わりがあり、自律神経のバランスを 崩す可能性がある ともいわれています。

  

 

 

 

◆ ガルバニー電流の対策
歯の治療(金属の詰め物・被せ物)直後に よく起こります。まれに 歯髄炎の症状を 生じることがありますが、重篤な問題には発展することほとんどありません。
しばらくすると 症状はかるくなってきますから、対策をおこなう必要はありません。

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ただし、金属味などの自覚症状が気になったり、金属アレルギーの症状が生じたり、発症する可能性が高いとき あるいは 心配される場合は、対策をおこないます。ガルバニー電流は、お口のなかに違う種類の金属が 使用されているとおこります。したがって、お口の内の金属は腐食せず生態親和性の高い金属で、なるべく同じ種類のものに統一したほうが良いでしょう。しかし、保険で規格化されている金属でも 意外とガルバニー電流が流れる場合があります。実際には 保険の銀歯でも 仕入れるメーカーによって 微妙に組成が異なりますから、過去に治療したときと全く同じ組成の金属で揃えることは困難なことはお分かりいただけると思います。
理想的には 口の中の金属をセラミックスやプラスチック(レジン)に交換するなどにて、メタルフリー(お口の中に金属を使用しないようにする)にするのが良いでしょう。 

 

歯科材料には、一長一短がある(金属にも優れた特徴がある)為、かかりつけの先生とよく相談されるのがよいでしょう。
 
 

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