【 4233 】 男児:乳歯の外傷による変色(生え変わりの永久歯がずれた)

4233 静岡市葵区北安東 男児
 ・外傷により右上乳中切歯(A)の変色、

 ・
右上乳中切歯(A)は根管治療(他院)
 ・生え変わり永久歯(右上中切歯)がずれて生えてきた
 ・右上中切歯に、歯自体に外傷の影響はない
 ・右上乳側切歯の早期脱落(生え変わり時期前に抜けた)
 
 

【5歳】

  

   初来院:「下顎の乳歯が揺れてきた」と来院されました。右下乳中切歯のはえ変わり時期でした。右上の乳中切歯(A)の変色が認められます。お母さんのお話によると 3歳頃に転倒し前歯を打った後歯の色が悪くなり  神経の治療を受けたそうです。レントゲン写真で確認したところ、右上乳中切歯の生え変わり 永久歯(右上中切歯)に 少しズレがみられます。乳歯の神経を失う・あるいは外傷により生え変わりに 影響が出ることが多いため、定期的にチェックして スムースな生えかわりを導いてあげることが大切であることをお伝えしました。

参考ページ>>外傷による乳歯の変色

 

 

 

【6歳】

  

  「上の前歯が揺れてきた」と来院されました。
ご多忙な様子で、定期的にチェックをすることはできませんでした。
左上の乳中切歯が揺れが大きくなっていました。レントゲン写真で確認したところ、左上の乳中切歯が生え変わり時期です。右上乳中切歯の生えかわりが 遅れています。生え変わり 永久歯(右上中切歯)のズレが 大きくなっています。経過をみながら、揺れはじめる前に抜歯して  生えかわりを導く必要がでてくる可能性があることを お伝えしました。

 

 

 

 

【7歳】

  

  歯並びを心配されて来院されました。レントゲン写真で確認したところ、右上乳中切歯の生え変わり 永久歯(右上中切歯)のズレが 大きくなっています。右上乳中切歯は全く揺れていませんが、抜歯をお勧めして 了解をいただきました。右上中切歯は 内側に大きくずれていました。右上中切歯がクロスバイト(反対咬合)になる危険があり、しばらく注意して生え変わりを導きました。


 
右上乳中切歯を抜歯して3ヶ月後の状態です。
大きく内側にずれていた右上中切歯(矢印)は、だいぶ修正されてきています。お母さんによると 来院の2ヶ月前に右上の乳側切歯も抜けてしまったようです。生え代わりのタイミング前に右乳側切歯が抜け落ちてしまった為、上顎前歯の中心が右にずれて 右上側切歯の歯並びが悪くなる危険が高くなってしまいました。第Ⅰ期矯正治療をお勧めしましたが、現状のまま経過観察を希望されました。

 

 

 

 

【9歳】

  

  大きく内側にずれていた右上中切歯は正常被蓋(正常な噛み合せ)になりました。しかし、生え代わりのタイミング前に右乳側切歯が抜け落ちてしまった影響で、右上側切歯が反対咬合になってしまいました。


歯並びが悪化してしまったのは、
右上の乳中切歯が神経を失ったことが少なからず影響していたことが疑われました。

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