歯科治療症例の追加

「粘液のう胞」 の 歯科治療症例を追加しました。

     静岡市葵区千代田:43歳女性

唾液の大部分は耳下腺、顎下腺、舌下腺の三つの大唾液腺から分泌されるのですが、口の中の粘膜や、唇の中の粘膜の下にも1mmぐらいの大きさの小さな唾液腺が多数存在して、口の中や 唇の粘膜をを湿らせる役割を果たしています。これらの小唾液腺の出口が、粘膜(唇)を噛んだでしまったり 歯の先端が当たるなどの刺激で詰まってしまい、唾液が口唇の中にたまって膨らんだものが「粘液のう胞」です。治療は、小唾液腺が原因であるため、切除時に一部周囲の小唾液腺も含めて摘出します。粘液のう胞は ある程度大きくなると自然に破裂してつぶれることがあります。詰まった小唾液腺はそのままなので、放置しておくと 再発を繰り返すこともありますが、悪性化することはありません。この歯科治療症例の患者さんは、43歳の女性で 右側の頬粘膜にできた粘液のう胞です。10年くらい前に頬を噛んでしまった後に生じたそうです。違和感も少なく 心配していらっしゃらず、そのまま経過観察中しています。

 

関連ページ:Q&A  「唇にできた水ぶくれ様のものを「粘液のう胞」だと言われました。」

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