赤ちゃんが指をしゃぶる姿(指しゃぶり)は,ほほえましく可愛いものです。指しゃぶりは 放っておいても 自分で止めて治る場合がほとんどですが、「成長が進んできても 指しゃぶりが続いている」「注意しても なかなか止める気配がない」「吸いかたがひどくて指に「たこ」ができて形が、おかしくなっている」 などなど、お子様の指しゃぶりについて お困りの方も、多くいらっしゃいます。
>> 指しゃぶりについて
指しゃぶりは赤ちゃんがお母さんのお腹の中にいる胎生期から始めていることが明らかとなっています。指しゃぶりは、赤ちゃんの時には全般にみられ、ごく普通に見られる習慣です。
* あかちゃんの本能
あかちゃんは唇に触れたものに吸いつくという本能(反射)をもっています(原始反射)。生まれてからすぐにお母さんのおっぱいを吸うことができるのは、この本能(反射)があるからです。指しゃぶりはその本能のあらわれだといわれています。
* 周囲のものを確認する
あかちゃんは、口に何でも持ってゆきますが、これは、口を使って、いろいろなものを確認しているのです。手が自由に動かせるようになると、手を口にもっていって盛んに指をしゃぶるのは、自分の手を確認している行為だと思われます。
* 気持ちを落ち着かせる
「眠 い時」「退屈な時」「寂しい時」など少し不安定になり 子供が心を落ち着かせたい、安らぎたいと思っているタイミングに 無意識のうちに 指しゃぶりを始めます。指しゃぶりをすることで何となく落ち着く、安心できる一種の精神安定剤の役割をしていると考えられていかす。
いずれにしても、生後1歳くらいまでの指しゃぶりは、本能による生理的なもので、ほとんど害がなく、気持ちを落ちつけたり、周囲のものを確認したりしている行為なので気にする必要はありません。
大きくなってからも残っている指しゃぶりの原因は生活環境などにより,子どもに指しゃぶりが現われることもありますが、それほど大げさなものではなく、幼児期の頑固な指しゃぶりが単なる癖として残っているケースがほとんどです。
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