指しゃぶりを止めさせる方法について教えてください。

赤ちゃんが指をしゃぶる姿は,ほほえましく可愛いものです。指しゃぶりは 放っておいても 自分で止めて治る場合がほとんどですが、「成長が進んできても 指しゃぶりが続いている」「注意しても なかなか止める気配がない」「吸いかたがひどくて指に「たこ」ができて形が、おかしくなっている」 などなど、お子様の指しゃぶりについて お困りの方も、多くいらっしゃいます。

 
>> 指しゃぶりについて

指しゃぶりをしていると 少なからず何かしら色々なところに影響が出てきます。 長い時間指しゃぶりを続けていたり、強く吸っていたりすると、嚙み合せが特徴的に異常を起こします。また噛み合せの異常により、機能的にも影響が出てきます。指しゃぶりをやめるタイミングによっては、永久歯の歯並びや噛み合せに その影響が残ってしまいます。

指しゃぶりの対応方法は、子供の成長発育状態、指しゃぶりによる悪影響度合によもよりますが、できるだけ早く止めたほうが その影響を少なくできます。

 
 
 
 
 

◆ 指しゃぶりを止めさせる方法

 乳幼児期

まだ乳歯しか生えていない3歳くらいまでの指しゃぶりであれば永久歯の歯並びの悪化は防げます。5歳を過ぎても止められていないと あごの成長に影響してしまうことがあり、永久歯に生え変わっても、同じように歯並びが悪くなってしまう危険が高くなります。大人の言うことをある程度理解してくれる 3歳頃から少しずつ止めるように 働きかけを始めましょう。4歳半~5歳までに 指しゃぶりをやめられれば、乳歯の歯並びに指しゃぶりの影響が出ていても、永久歯の歯並びは 正常に戻る可能性があります。指しゃぶりは,永久前歯の生え替わりまで 持ち越さなようにしましょう。

 

 学童期以降

小学校入学後も指しゃぶりが頻繁な子、やめようとしてもやめられない子については、積極的な対応が必要です。指しゃぶりをしなくなるには、本人が自覚して 止めようとする気持ちが大切です。本人が理解できていないのに、焦って  頭ごなしに叱って 止めさせようとすればするほど、子供にとってはストレスとなり かえって悪影響を及ぼしてしまいます。

指しゃぶりを止めさせる上で大切なのは、子供と同じ目線の高さで話しながら 『子ども自身が止めたいと思える環境作り』です。子供の性格や理解力などにもよりますが、まずは子供と一緒に「歯並び」や「吸いダコ」を見て「指しゃぶりによる悪い影響の因果関係を 理解させてあげてください。そうすると子供は「指しゃぶり=良くない事」だと認識してくれます。そして「パパ・ママと一緒に頑張ってやめようね」と優しく勧めて、本人に「治したい」という気持ちに導きましょう。そして、少しでも指しゃぶりをしていないことを 褒めることも 忘れてはいけません。子供にとって褒められるということは「やる気」をひき出すのに非常に効果があります。

それでも なかなか効果があがらない場合は、市販の指しゃぶり防止対策グッズなどを試してみるのもよいでしょう。

 
 
 
 


【 家庭でできる対応 】

 

 *指しゃぶりしないように言葉で注意/しゃぶらなければ褒める
指しゃぶりをしなくなるには、やはり本人が自覚して止めようとする気持ちが大切です。意味も分からず頭ごなしに やめさせようとすると、本人にストレスがたまりかえってやめられなかったり、親が見ていないときだけに隠れてこっそりしようとしたり、他の癖が出てきたりすることが多いので注意が必要です。指しゃぶりを止めるためにまず必要なのはまずは、親がその方向へ導いてゆく必要があります。止めるきっかけづくりをしたりして、少しずつ言い聞かせます。

保育園や幼稚園に行っているようなら、進級するタイミングで「もうそろそろ指しゃぶりはやめようか」と話してみてください。また、お誕生日などを境に、「指しゃぶりはやめようね」と本人に自覚を促して、ガマン強くなくなるのを待ちましょう。そして、少しずつガマンできるようになってきたら、すかさず「がんばっているね」と言葉にしてあげましょう。

 

 

 * 外遊びや運動をしっかりさせる
退屈したり手持ちぶさたなときに、指しゃぶりをしたりおしゃぶりをほしがります。体をしっかり動かし、エネルギーを十分に発散させしましょう!

 

 * 手遊びで楽しむ 
手指を使った遊びをよくしているうちに、指しゃぶりが自然に減っていきます。パパ、ママといっしょにおしゃべりしたり お歌を歌ったりすれば、指しゃぶりはできません。

 

 * 寝つくまで 手を握ってスキンシップ 
退屈な時や 眠るときが 指しゃぶりをしやすくなるタイミングです。そんな時に、やさしく手を握って話しかけてあげることで、何もしゃぶらなくても安心して眠れるよう習慣をつけましょう。

 

 * 絵本の読み聞かせ
眠たくなったときの気持ちをやわらげるのに読み聞かせも効果的です。1冊だけでなく満足するまで読んであげると、眠りぎわまで大好きなママやパパの声・愛情に包まれて、安心して眠ることができます。

 

 * タッチケアも効果的 
寝つかせる時に、幼児の体をやさしくさすってあげる「タッチケア」もおすすめです。気持ちの安定やスムーズな入眠に効果的です。

 

 * 眠りながら指しゃぶりをしている時は、はずしてあげる

 

 * 指しゃぶり対策グッズ

  ・ 指サック・指人形を指にはめる
 

  ・ くつ下・手袋を手にはめる
くつ下や手袋の左右を、ちょうど首からかけられる長さのヒモで結びます。それをお子さんの両手にはめます。寝るときもこのままで、上からパジャマを着せます。指しゃぶりをしても綿の感触が悪く、しばらくすると指をしゃぶらなくなります。
 

  ・ 苦いマニキュア 『 マヴァラ バイターストップ 10ml 』
市販されている、爪を噛んだりなめたりする癖を、苦味で抑制するコート材です。使い方は簡単で、ハケで指しゃぶりする指の爪に直接塗って十分に乾かすだけです。1度塗れば数日間は効き目があり、重ねて塗れば効果も持続します。この方法は無理やりやめさせるため、子供の精神的な教育上、私個人としては最初から使用することをお勧めしていません。 色々な方法を試しても全く改善が見られない時の為の、最終手段として使用して頂ければ良いのではないかと考えています。

 

ご希望でしたら、みまつ渡辺歯科医院でお試しいただけます。
お気軽に御来院ください!



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