【 403 】9歳男児:サッカーゴールに激突 亜脱臼(固定して経過観察)
403 静岡市葵区安東 男児
・上顎の左側乳中切歯に切歯結節の存在
・上顎の左側第一大臼歯(6歳臼歯)にエナメル質形成不全の存在
・上顎の左側中切歯の亜脱臼
【 3歳 】
初来院 虫歯のチェックと予防を希望されて来院されました。
左上の乳中切歯が少し前に出て、歯並びが乱れています。
左上の乳中切歯の裏側に、切歯結節が存在しています。そのことが原因で左上の乳中切歯が少し前に出ています。
関連ページ:Q&A「切歯結節」
【 5歳 】
下の前歯が揺れて痛がっていると来院されました。
右下の乳中切歯生え変わり時期で、抜歯をおこないました。
【 7歳 】
定期健診で来院時です。
上の前歯が揺れてきたことを気にしています。もうすぐ生え変わりです。6歳臼歯が生えて、上下が噛み合いました。左側の6歳臼歯の噛み合わせがが反対咬合です。ご家族は経過観察を希望しています。
左上の第一大臼歯(6歳臼歯)にエナメル質形成不全がみられます。 エナメル質形成不全により、歯がくぼんで 茶色~黒く変色しています。虫歯の危険が高く、心配な状態です。本人、ご家族に状況を理解いただき 予防を心がけて、現状で経過観察してゆくことにしました。
関連ページ:Q&A「エナメル質形成不全」
【 9歳 】
サッカーをしていて、顔をゴールポストにぶつけてしまいました。擦り傷、口唇の腫れがみられます。砂などの異物の迷入はありませんでした。歯の位置は変わっていませんが、右上の中切歯が揺れていました。上唇小帯も切れていました。
レントゲン写真で確認したところ、歯根の割れや歯槽骨の骨折はみられず、歯が抜けかかっている為揺れていることが予想されます。左右の中切歯の歯根の長さが違うのは、今回の外傷とは無関係だと考えられます。
切れてしまった上唇小帯は、傷口を整えて縫合して(縫って)傷をふさぎました。揺れている右上の中切歯は両隣の歯と固定して安静を心がけていただきました。固定は歯に沿わせた針金を接着剤で留めてあります。固定は2週間後にはずしました。固定をはずした時には、痛みや揺れなどの心配な症状は改善していました。
【 9歳 】
9歳の定期健診来院時です。
受傷した右上の中切歯は変色も見られず、歯髄への影響は無かったようです。左右の歯の高さもそろっており、根の骨癒着もなさそうです。上唇小帯の跡もきれいに治っています。今後、必要に応じてレントゲン写真で歯根の状態を確認する予定です。
関連ページ:Q&A「転んで歯をぶつけた時の障害 」
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