【 4223 】 24歳女性:噛むと痛い・第一大臼歯の歯根が割れた(抜歯・インプラント治療)
4223 静岡市葵区安東 女性
・ 下顎の左側第一大臼歯の歯根破折
・ 失活歯の歯根破折
・ 完全破折
・ 抜歯後はインプラント治療で歯を入れる
【 24歳 】
初来院
「右下の奥歯が噛むと痛い」と、来院されました。数ヶ月前に硬いものを食べていた時に、痛みを感じてから症状が続いているそうです。お口の中を診査してみると、強い症状では無いものの咬み合わせると痛い症状がある歯は、左下第一大臼歯でした。歯茎に腫れも見られます。
レントゲン写真では、第一大臼歯は失活歯(根管治療が行われている)で、後側の根の周囲の骨が大きく吸収しています。詰め物をはずしてみると、病巣のある 後側の歯根が割れていました。残して治療をするのが困難な状態です。悪い根だけ抜いて、部分的に歯根を残して治療する方法も検討しましたが、前後の未治療の天然歯を削りたくないという希望があり、抜歯後はインプラント治療をすることになりました。
抜歯をおこないました。根の股の部分と後ろ側の根が、完全に縦割れしていました。
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【 抜歯後 】
抜歯後半年経過しました。顎の骨(土手)が減らないような配慮した抜歯の効果もあり、顎のボリュームはまずまずの状態です。
レントゲン写真上でも、骨の治りは良好です。前後の天然歯の骨の状態も問題はありません。
【 一時オペ後 】
一時オペ終了後の状態です。歯茎の下にはフィクスチャー(インプラント体)が真移入されています。処置後は トラブルなく経過しています。
その時のレントゲン写真です。骨の中にインプラント体が入っています。骨と付くのを充分待ったうえで二次オペ(頭出し)を行いました。 抜歯後、歯茎(角化歯肉)が減ってしまった上に 歯茎の厚みも薄い為、歯茎の補強(遊離歯肉移植術)をお勧めしましたが、希望されませんでした。
【 治療後 】
最終的な冠が入った状態です。バランス良い冠を装着することができました。歯茎(角化歯肉)の幅が狭く薄い為、誤った歯磨き方法で歯茎を痛めてしまう危険があります。歯茎の補強を行わなかったこともあり、デリケートに歯磨きをしていただくようにお願いをしております。