【 4381 】 59歳女性 左下第一大臼歯の歯髄炎・ひび割れ(抜髄・定期ケア)
4381 静岡市葵区材木町 女性
・下顎の左側第一大臼歯の歯根破折
・生活歯の歯根破折
・接着性の築造後、かぶせる処置
【 59歳 】
「左側が、熱いものがしみて強く痛む。」と来院されました。
左下第一大臼歯(矢印)の症状です。
レントゲン写真では左下第一大臼歯(矢印)は治療跡は大きいものの目立った虫歯は認められません。原因がハッキリしなかったため、噛合せの調整等を行いしばらく経過観察しましたが、症状は改善せず左下第一大臼歯(矢印)の歯髄炎を疑い、抜髄処置を行いました。
左下第一大臼歯の抜髄後の写真です。詰め物・むし歯を除去すると、矢印部から根管に向かって ひびが存在していました。特に後側のヒビは神経に及んでおり、今回の症状は歯根破折が原因だったことが疑われます。どの矢印部の歯周ポケットも局所的に深くなっていることはありませんでした。
関連ページ:Q&A「歯根破折の症状」
【 治療後 】
歯周ポケット値の変化もなく、症状も強く出ることは無かったため、最終的に接着性の築造を行い被せる処置を行いました。 ご本人には、歯の状態を認識していただき、患歯に負担がかからないように 定期的に歯の状態、噛合せの状態のチェックを行なってゆくことが大切であることを理解していただきました。
関連ページ:症例「歯根破折の治療法」