【 3696 】 7歳女児 : 叢生(歯列拡大矯正治療)
3696 静岡市葵区千代田 女児
・歯列不正
・左上乳側切歯の早期脱落
【 2歳 】
初来院は2歳の時です。虫歯のチェックとフッ素を塗って欲しいと来院されました。お母さんの膝の上に座って治療台に座り、上手に診査ができました。第二乳臼歯が生えかけの状態でした。
【 3歳 】
3歳の定期検診時
カリエスフリーの(虫歯がない)状態を保っています。乳歯列は窮屈で、乳歯の状態で前歯に重なりがあります。おかあさんも心配されています。
【 6歳 】
6歳の定期検診時です。
下の前歯の生え変わりが進んでいます。窮屈な状態で歯列不正を生じています。上の前歯が揺れてきたと気にしています
その時の上の前歯のXray写真です。左右上顎の乳中切歯の生え変わり時期が近づいています。窮屈な乳歯列に大きな永久歯(中切歯)が生えてくるのが分かります。
半年後の定期検診時です。
上の乳前歯が抜けました。永久歯の前歯が生える隙間が不足して歯並びが心配です。
【 7歳 】
上の左右の中切歯が生えてきました。
隙間が不足しているために左上中切歯が生えるときに左上乳中切歯だけでなく左上乳側切歯も抜けてしまっています。その為、上顎の前歯の中心が左側にずれてしまい、左上乳側切歯の生え変わりの永久歯(側切歯)の生える隙間がなくなってしまっています。
その時のXray写真です。すべての乳歯の下には 生え変わりの永久歯が存在しており、永久歯の先天欠如や過剰歯はありません。
生え変わりが終わった下顎前歯の歯並びが乱れてしまっています。上顎は、本来の生え変わりより早く抜けてしまった左上の乳側切歯と生え変わる側切歯が生える隙間がありません。また、乳歯の状態で歯並びが乱れている右上乳側切歯も、今後生え変わる側切歯の歯並びの悪化が予想されます。
そこで、歯の大きさに対して顎の大きさが小さいため、顎の成長を促す矯正をおこないました。矯正は、学校から帰ってきたお家にいるときに使用する「取り外し式の矯正装置」を使いました。
【 9歳 】
顎を拡大して、前歯の歯並びは改善しました。
顎は広がりましたが、窮屈な感じは残っています。すべての永久歯が生え変わった時に、仕上げの矯正をする予定です。すでに、下顎の犬歯の生え変わりが始まっています。今後は、タイミング良く生え変わりを導いて、きれいな歯並びを目指してゆきます。
【 11歳 】
すべての乳歯が永久歯に生え変わりました。
仕上げ矯正をする予定でしたが、ご両親は現在の歯並びで満足されました。