【 1475 】 6歳女児 乳歯列の反対咬合 (切歯斜面板)
1475 静岡市葵区千代田 女児
・左側犬歯(C)~右側第二乳臼歯(E)の反対咬合
・習慣的に右前に顎をずらして噛んでいる
【 6歳 】
「前歯の歯並びが気になる」と来院されました。
噛み合せると 左側の乳犬歯(C)から 右側第二乳臼歯(E)が、反対咬合になっています。筋肉が楽な位置で噛むと前歯が当たってしまい、前歯を右前にずらして奥歯を噛み合せています。お父さんは正常な噛み合せですが、お母さんに反対咬合の傾向が見られます。反対咬合(受け口)は上顎の成長を阻害し下顎の成長を促進させてしまう危険があります。 成長がすすんで、習慣的に前で噛んでいた噛み合せが、骨格(顎関係)のゆがみが大きくなる前の乳歯列の時期に、まず逆の噛み合わせを治しておく必要があります。
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【 切歯斜面板 使用】
多くの歯が反対咬合である上に、前歯の噛み込みが深いことと、遺伝的な問題も疑われまいたが、切歯斜面板を使用して修正を行いました。切歯斜面板は取り外し式の矯正装置で、お家にいる間だけ使用していただきました。
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【 切歯斜面板 終了時 】
4ヶ月間、切歯斜面板を使用して前歯のかみ合わせの関係が修正されました。
上下の噛み合せの関係は改善されましたが、顎関係が受け口関係(反対咬合)であり、遺伝的に心配です。今後の経過観察が必要です。