【 2957 】 男性:中心結節の破折 感染根管治療
2957 静岡市葵区沓谷 男性
・左下第一小臼歯 中心結節の破折 感染根管治療
・左下第二小臼歯 中心結節の摩耗 経過観察
・右下第二小臼歯 中心結節の摩耗・破折 経過観察
【10歳】
初来院:上顎の乳犬歯の揺れを気にして来院されました。永久犬歯との生え変わり時期であった為、乳犬歯を抜歯しました。
左下の生えかけの第二小臼歯に、中心結節が存在しています(矢印)。他の下顎小臼歯にも中心結節が存在して 摩耗・破折跡がありましたが、自覚症状もないこともあり 処置・確認等は行わず 経過観察を行いました。
【20歳】
ムシ歯の治療を希望して来院されました。久しぶりの来院です。左下の歯茎に膿の出口(フィステル)が存在します(矢印)。痛みなどの症状はないものの、以前より 時々腫れていたそうです。化膿の原因を探るために ポイントを入れてXray写真で確認してみました。
左下の第一小臼歯に、大きな根尖病巣が存在します。右下第一小臼歯には、歯髄に影響が出るような虫歯は存在していません。左下の第一小臼歯は歯根も短く、根未完成(歯の根が完全に成長しきっていない)状態で神経が死んでしまったようです。10歳来院時には、すでに中心結節が折れていた為、その時には既に神経に影響が出ていたかもしれません。感染根管治療を行いました。10歳の時に生えかけていた 左下第二小臼歯の中心結節が、大きく摩耗していますが、歯髄に影響が出ている様子はありません。
化膿がなかなか落ち着きませんでしたが、根管治療を続けることにより 症状を改善しました。根管充填を行いました。
左下の歯茎に膿の出口(フィステル)は消えています。治療の穴は白い詰物(レジン充填)で治しました。
関連ページ:Q&A 「中心結節」