【 4067 】 男児:正中埋伏過剰歯 (経過観察)
4067 静岡市葵区南瀬名町 男児
・転倒による、左上乳中切歯の亜脱臼
・正中埋伏過剰歯
・過剰歯は現状で経過観察
【2歳】
初来院 「保育園でむし歯の指摘を受けた」と来院されました。
前歯の歯間にむし歯ができてしまいました。まだ、母乳を与えているという話でしたので、母乳と甘味の関連をお話して注意していただきました。
レントゲン写真です。埋伏過剰歯が存在しています(矢印)。将来、永久歯が生えてきた時に、歯並びに影響が出る可能性があること等をお伝えして、現時点では定期的にチェックしながら観察してゆくことをお勧めしました。
関連ページ:Q&A 「正中埋伏過剰歯」について教えてください
【4歳】
「ショッピングセンターで転倒して床で前歯を打ってぐらついている」と来院されました。
写真は処置後1週間後です。来院時には左上乳中切歯が内側に倒れてしまいお口を閉じると上下の歯が強く当たってしまう状態でした。左上乳中切歯を正しい位置にもどして、細い針金で左上乳側切歯と固定して、安静を心がけるように注意していただきました。
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歯根が折れていたり、歯槽骨が骨折している様子はありません。外傷によって歯の神経に影響が出て、後日、痛みや腫れ、歯の色が変わってくるなどの症状が出る可能性があるため、経過観察をが必要であることを、お伝えしました。
1ヵ月後、歯の色が変わってきてしまいました。変色だけで、歯に症状はありません。神経の治療はせず、経過観察しました。
2年後の状態です。ほとんど変色は気にならなくなりました。
【7歳】
上の前の歯が揺れることを気にして来院されました。
レントゲン写真では、両側の上顎乳中切歯の直下に永久歯の中切歯が生えてきて生え変わりのタイミングです。その他のすべての乳歯の下に生え変わりの永久歯が存在して、先天欠如はありません。埋伏過剰歯が 左上の中切歯と重なって写っています。
CTで確認してみると、過剰歯は左上の中切歯の内側に逆生の状態で埋まっています。明らかに悪影響を及ぼしてはいませんが、歯並びが悪化して矯正が必要になる可能性があるため、抜歯をお勧めしましたが、しばらく現状のまま経過を見ることを希望されました。
【8歳】
初来院 「むし歯のチェックをしてほしい」と来院されました
両側上顎中切歯が生え揃いました。
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