【 0821 】 38歳女性:歯茎下に及ぶ虫歯を抜かずに治す
(エクストルージョン・遊離歯肉移植・根面被覆)
0821 静岡市葵区沓谷 女性
* 右下第一小臼歯の歯茎下に及ぶ治療困難なむし歯の治療。
* 歯ブラシが痛くて当てられない。
* エクストルージョンにより、抜かない虫歯治療
* エクストルージョンにて歯肉のラインを揃える
* 遊離歯肉移植、根面被覆にてアンチエイジング治療
* セラミッククラウンにて審美修復
【 38歳 】
右下第一小臼歯のむし歯が歯ぐき下まで及んで、精度の高い治療が困難な状態でした。
第二小臼歯が先天欠如していた為、歯茎の土手も凹んで第一大臼歯が手前に傾いて生えています(近心傾斜)。歯肉が下がり歯茎のラインが揃っていません。また、歯茎(付着歯肉)が無く歯の根元から頬粘膜が立ち上がっていいるため、歯磨きで歯茎を傷つけやすく磨き残しが目立っています。全顎的な矯正治療は希望されなかったため、右下の清掃性の改善(歯磨きしやすい環境を整える医療)のみを行ないました。具体的には①第一小臼歯の歯茎したの虫歯を、治療可能な歯茎の上に出して精度のよい治療を可能にすることと、歯肉のラインを整えるためにエクストルージョンを行う。②第一大臼歯の歯茎が下がって露出した根面のカバー(根面被覆)③右下の歯茎の補強(遊離歯肉移植)を行う計画で治療を行いました。
エクストルージョンです。
残根にフックを取り付けて、引っ張り上げます。このケースは、歯茎の高さを積極的に上げるようにしました。エクストルージョン終了後に、歯周外科を行い、エクストルージョンにより変化した歯槽骨を整え、同時に遊離歯肉移植を行い、根面被覆、歯茎の補強を行いました。
【 40歳 】
最終的な冠が入りました。第一小臼歯にセラミッククラウン、第一大臼歯にセラミックインレーを装着しました。
術前、術後の比較です。エクストルージョン、根面被覆により歯肉のラインが整い歯磨きしやすい環境になりました。また遊離歯肉移植で歯茎も補強され、歯ブラシが痛くて当てられないということはなくなりました。
【55歳】
メンテナンス来院時です。
半年に1度のメンテナンスをおこなっています。以前は虫歯の傾向が強くむし歯治療を繰り返していましたが、治療後はサリバテスト(唾液検査)を受けていただき、予防プログラムに沿って良い状態が保たれています。