【 2626 】 38歳男性 歯茎下で折れた歯を助ける(エクストルージョン)セラミッククラウン治療
2626 静岡市葵区安東 38歳男性
*フランスパンを食べたら、歯がグラグラするようになった。歯が折れた。
*歯肉の下5ミリに及ぶ歯根破折の治療
*エクストルージョンにより、抜かない治療の選択
*メタルセラミッククラウンによる審美修復
【 38歳 】
「右上の歯が折れた」ことを主訴に来院されました。
右上の側切歯が水平的に折れています。歯の割れが歯茎下に及んでいたり垂直的なヒビなどは確認されませんでした。感染根管治療を行い、被せる予定で治療を開始しました。
「フランスパンを食べたら、歯が揺れるようになった」と急患で来院されました。
治療中の側切歯の隣の右上中切歯が揺れています。レントゲン写真で確認したところ、歯が斜めに割れていることが確認できます(矢印)。割れた歯冠を除去すると 割れは歯茎下5ミリ程度にまで及んでいました。現状のままでは、治療が困難で抜歯が必要な状態でした。そこで、抜かずに治療するためにエクストルージョンを行うことになりました。
エクストルージョンを行うために、歯の根にフックを取り付け引っ張り上げます。日常生活に支障が出ないように、仮歯が入ります。
エクストルージョン開始時の状態です。歯の割れは歯茎の下5ミリに及んでいます
エクストルージョン終了時です。歯肉のラインができるだけ変化しないように行いました。歯の根をもうすこし引き出したいところですが、根の長さが短いためにこのくらいで止めてあります。
最終的な冠が入りました。
右上の中切歯、側切歯にセラミッククラウンを装着しました。エクストルージョンの影響で、歯肉の高さが ややたかくなっています。歯肉の形を整えることをお勧めしましたが、ご本人は気にならないということでそのまま装着しました。
【 53歳 】
久しぶりの来院です。
ご本人は、悪くなっているのでは?と心配されていましたが、落ち着いた状態を保っています。