【 3928 】 48歳男性:歯茎下で折れた歯を助ける 歯肉の高さの修正(エクストルージョン)
3928 静岡市葵区北安東 48歳男性
* 歯肉の下5ミリに及ぶ 歯根破折の治療
* エクストルージョンにより、抜かない治療の選択
* エクストルージョンにより、歯肉ラインの修正
* メタルセラミッククラウンによる審美修復
【 48歳 】
「グミを食べたら、歯が揺れるようになった」と来院されました。
上顎の左側中切歯が揺れています。レントゲン写真で確認したところ、左側中切歯が斜めに割れていることが確認できます(矢印)。
割れた歯冠を除去すると割れは歯茎下5ミリ程度にまで及んでいました。現状のままでは、治療が困難で抜歯が必要な状態でした。そこで、抜かずに治療するためにエクストルージョンを行うことになりました。
エクストルージョン開始時の状態です。エクストルージョンを行うために、歯の根にフックを取り付け引っ張り上げます。日常生活に支障が出ないように、仮歯が入ります。
エクストルージョン終了時の状態です。
エクストルージョン前後の比較です。歯列不正の影響で 開始時には高かった歯肉ラインが、エクストルージョンにより歯肉ラインを揃えました。歯肉ライン安定の為にも、歯肉の形の修正(歯茎の手術)を勧めましたが、ご本人は希望されませんでした。現状の状態で被せる処置を行いました。
最終的な冠が入りました。 左右の中切歯にセラミッククラウンを装着しました。
前歯の歯肉の形が、歯が割れる前の状態と比べて修正されました。