高齢の方でもホワイトニングはできますか?
人の歯は、長い年月を重ねてくると、少しずつ歯の色が悪くなってきます。それは、加齢とともにエナメル質がすこしずつ薄くなってくることと、また、エナメル質のアパタイト結晶の成熟により透過性が高くなる為に、エナメル質の下の象牙質の色(黄味)が透けてくるようになり、歯の色が黄色っぽくなります。
このような加齢による歯の変色に対しても、ホワイトニング治療が有効です。
◆◆◆ 高齢者のホワイトニングのポイント ◆◆◆
1.色が変化し始めるのに時間がかかる
高齢者はホワイトニング効果が出にくいことが特徴です。色が変化し始めると、穏やかにですが効果は現れ、最終的には平均的な成人のホワイトニングと同じくらいの効果が期待できます。
2.施術の終了までに時間がかかる
ホワイトニングの効果が出始めてからも、白くなるのには時間がかかります。お孫さんの結婚式などのイベントがあってお急ぎの場合は、時間的に余裕を見ていただくのが良いでしょう。また、デュアルホワイトニングを実践してください。
3.知覚過敏への対応が必要
高齢者の歯には、ひび割れや 磨耗がみられたり、歯肉が下がって歯根が露出していたりすると、歯がしみやすくなっていることが多くあります。知覚過敏がある場合にはオフィスホワイトニングを選択し、その部分は避けてホワイトニングを行うのも1つの方法です。また、ホワイトニング開始前に硝酸カリウム配合の歯磨剤の使用を推奨したり、ホワイトニング後に知覚過敏抑制剤を塗布します。
ホワイトニングにより “ 清潔感 ” が増します !!
日本人の高齢の方々は、半ば仕方が無いと諦めてしまっています。また、積極的にきれいになることを恥ずかしいと思われる方も多く見られます。御高齢になっても前歯部に天然歯が残っていることは、とても素晴らしいことです。この、長年大切に使ってきた天然歯の黄色い色味が少しでも取れると、清潔感が格段にアップします。前歯の変色が気になるようでしたら、是非 ホワイトニングをお勧めします。