【 3702 】 28歳女性:歯茎下に及ぶ虫歯を抜かずに治療(エクストルージョン)
3702 静岡市葵区城北 28歳 女性
* 左上犬歯の むし歯が歯茎の下に及び、助けるのが困難
* エクストルージョンにより 抜かない治療
* セラミッククラウンにより、審美の改善
【28歳】
初来院時(歯が割れる前)の状態です。
引越しで静岡に来られた患者さんです。治療途中の歯があり、治療の続きを希望されての来院です。左上の犬歯は大きなむし歯治療跡があります。患者さんは左上下の犬歯が反対咬合であることを気にされています。矯正を検討しながら、治療を開始しました。ところが、治療間もなく妊娠が分かり、治療は中断になりました。
【 29歳 】
「かりんとうを食べたら歯が折れた」と急患で来院されました。
大きなむし歯治療跡の左上犬歯が折れています。出産間もないということでしたが、治療を再開することになりました。
むし歯が歯茎の下まで進んで、歯茎が覆いかぶさってきています。現状のままでは、治療が困難で抜歯が必要な状態でした。そこで、抜かずに治療するためにエクストルージョンを行うことになりました。
エクストルージョン開始時の状態です。歯の根にフックを取り付け引っ張り上げます。日常生活に支障が出ないように、
仮歯を入れます。折れてしまった歯の歯茎の高さには大きな問題は無かったため、歯肉のラインの高さが変わらないようにエクストルージョンを行いました。
エクストルージョン終了時の状態です。歯茎の高さは大きく変化していません。十分エクスとルージョンをおこない破折を防ぐフェルールが確保できそうです。
最終的な冠が入りました。
左上犬歯にメタルセラミッククラウン・左上第一小臼歯にセラミックインレーを装着しました。エクストルージョン後歯槽骨・歯肉の修正は行いませんでしたが、歯肉の形もきれいに仕上がりました。
当初の計画では、左側犬歯の反対咬合を、下顎の矯正も一緒におこないより審美的に治す予定でしたが、お子様が生まれて時間がかけられない為、変更になりました。左上側切歯・左下犬歯も一緒に被せれば よりきれいに治すこともできましたが、ご自信の天然歯質を守りたいというご希望のもとで、今回の治療になりました。ご本人はとても満足しておられます。
【 39歳 】
10年経過しました
不定期で来院しながらケアを行いました。安定しています。