【 4416 】 2歳女児:下口唇 粘液のう胞(除去)
4416 静岡市葵区東千代田 女児
・ 歯科治療初経験
・ 口唇に粘液のう胞
・ 切除手術
・ 粘液のう胞の再発
【2歳】
初来院 粘液のう胞を取ってほしいと来院されました。
左犬歯部の口唇に、粘液のう胞がみられます(矢印)。本人も 気にしている様子ですが、痛みはありません。お母さんによりますと、粘液のう胞は大きくなったり小さくなったりする(つぶれる)ことは無いそうです。食事のときに時々噛んでしまうと痛がるため、とってほしいとのことでした。
粘液のう胞は、一年位前に口唇にできて、他の歯医者さんへ行って見せても「様子を見るように」言われたり、「全身麻酔が必要だ」といわれ怖くなってそのままにしていたようです。
患児は、治療台に上手に座っていられるものの、年齢的に治療が困難である可能性がある上に 歯科治療初経験でした。
そこで、まず治療が可能か 乳歯の奥歯の溝にできた虫歯の治療を行い、慣れるようにしました。虫歯治療も上手にできました。お母さんも粘液のう胞の除去つよく希望したため、除去を行いました。
除去した粘液のう胞です。麻酔も無痛的に行い、粘液のう胞をつぶさないように除去しました。除去したのう胞周囲に唾液腺が数個認められたため、一緒に除去して傷口を閉じました。15分程度の治療でしたが、上手に受けることができました。
関連ページ:Q&A 「粘液のう胞」
のう胞除去後2週間目の状態です。のう胞を取った後の傷はきれいに治ってきました。
【3歳】
一年後の定期健診時の写真です。
粘液のう胞は、前回治療終了後、再発することはなく、口唇も噛まなくなりました。
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