【 4522 】 13歳女性:口唇に粘液のう胞(除去)
4522 静岡県富士市 13歳女性
・エナメル質形成不全
・粘液のう胞(下口唇) 切除摘出
【13歳】
初来院 粘液のう胞を取ってほしいと来院されました。
遠方からの来院の患者さんです。
左右の上顎第二小臼歯、左上下の第一大臼歯、左下の第二大臼歯に エナメル質形成不全がみられます(矢印)。エナメル質に白斑が見られる程度の 軽度のエナメル質形成不全ですが、左上の下第一大臼歯、右下の第二大臼歯のエナメル質形成不全は、上下の歯が噛み合っている 咬頭頂が一部かけています。歯磨きに注意して むし歯を予防してゆくことが 大切であることを お伝えしました。
関連ページ:Q&A 「エナメル質形成不全」
粘液のう胞は、左下犬歯部に みられます。半年前に頬を噛んでしまってからできるようになったそうです。粘液のう胞は少しずつ大きくなると、つぶれて小さくなる ということを繰り返しているそうです。痛みはありませんが、食事のときに時々噛んでしまい 本人も 気にしている様子で、とってほしいとのことでした。
除去した粘液のう胞です。麻酔も無痛的に行い、粘液のう胞をつぶさないように除去しました。除去したのう胞周囲に唾液腺が数個認められたため、一緒に除去して傷口を閉じました。15分程度の治療です。
2週間後の来院時です。傷はきれいに治っています。
左下の犬歯が頬側にずれているため、頬を噛みやすいことが疑われます。頬を噛みにくいように 噛合せを調整してお勧めしましたが、矯正専門医にて 第Ⅰ期矯正を行って、間もなく矯正を再開する予定ということでしたので、咬み合せの調整は行いませんでした。
関連ページ:Q&A 「粘液のう胞」