【 3932 】 男児:正中埋伏過剰歯(過剰歯抜歯 経過観察)
3932 S.W. 男児
・正中過剰歯
・正中過剰歯により左上乳中切歯が脱落(抜けた)
・正中過剰歯の抜歯 観察
【3歳】
初来院 「歯の色が黄色っぽい。フッ素を塗ってほしい」と来院されました。
むし歯も無いですし、歯の本来の白さであることを伝えて安心していただきました。若干、歯の表面に茶渋、歯石が付いていましたのでクリーニングを行ないました。
【4歳】
4歳の定期健診時のお口の中の状態です。
【5歳】
「前歯が抜けた」と来院されました。
左上の乳中切歯が抜けて、抜けた穴から歯を触ることができます。
抜けた乳歯の穴から触れた永久歯の形がおかしかったため、レントゲン写真を撮影しました。正中埋伏過剰歯が存在しています(矢印)。正中埋伏過剰歯が生えてきて左上の乳中切歯が抜けたようです。本来の生え変わりの永久歯中切歯はまだ骨の中です。左右の中切歯の生え変わりに影響が出ないように、過剰歯の抜歯を行いました。
抜歯した過剰歯です。本来の永久歯の形、大きさをしていません。
生え変わりの永久歯の位置に影響がでている可能性があるため、永久歯の中切歯が生えるまで経過観察を行いました。
参考ページ:Q&A 「正中埋伏過剰歯」について教えてください
【6歳】
6歳時の定期健診の来院時です。
下顎前歯の生え変わりが始まっています。まだ、左側上顎中切歯は生えてきません。
その時の上顎前歯のXray写真です。生えてくるのに、もうすこし時間がかかりそうです。矢印は正中埋伏過剰歯が存在していた場所です。
【7歳】
7歳時の定期健診の来院時です。
右側の乳中切歯が抜け落ちています。
その時のXray写真です。左右の上顎中切歯は 歯茎の直下にが存在し、もうすぐはえてきます。中切歯間の隙間は狭くなってきました(矢印)。左側の乳側切歯の歯根が中切歯の影響で異常吸収してしまっています。早期脱落する危険があり注意が必要です。
【7歳】
10歳時の定期健診の来院時です。
【 正中過剰歯が生えてきた 抜歯後経過観察】
やや歯列不正はあるものの経過は良好です