【 4275 】 13歳男性:外傷による脱臼の既往・スポーツマウスガードの使用
4725 焼津市 男性
・スポーツ中の外傷により、前歯の脱臼の既往
・スポーツマウスガードの使用
【 13歳 】
「スポーツマウスガードを作ってほしい」と 来院されました。
患者さんは口腔外科からの紹介状をお持ちになっていました。球技(サッカー)試合中に相手選手と衝突して、右上側切歯が抜けてしまったそうです。中切歯も抜けかけて揺れていたため、1ヶ月間固定して安静にしていたそうです。紹介状には、外傷により抜けてしまった側切歯の歯髄はダメージを受けている為、抜髄処置の依頼がありました。
その時のレントゲン写真です。歯根の異常や歯槽骨の骨折は認められません。右上側切歯(★印)は、歯根膜腔は広がってるものの 大きな異常は認められません。歯自身にも変色や違和感など目立つ症状もないということもあり、口腔外科から抜髄処置の依頼はあったものの、しばらくこのまま経過観察することをお勧めしました。
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スポーツマウスガードの製作にあたり、お口の中には目だつムシ歯も存在せず ムシ歯治療は必要ありませんでした。ただ、初来院時のお口の写真を見てもお分かりになるように 歯磨きが十分にできていなかったため、本来であれば口腔ケアが十分にできるようになってから製作をしたかったのですが、遠方から来院していただいていたこともあり、注意事項を十分に理解していただいたうえで、すぐに製作、使用していただきました。
スポーツマウスガード
装着時
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【 14歳 】
1年後の健診時の来院です。
お口の清掃状態はずいぶん改善していますが、まだ 磨き残しが目立ちます。サッカー中に スポーツドリンクを良く飲んでいるというお話もあったため、そのあたりも含めて注意していただくようにお願いしました。
受傷部位の1年後のレントゲン写真です。歯根膜、歯髄腔などに異常所見はありません。歯の変色も見られず、本人も違和感を訴えていません。歯が抜けてしまったものの、歯根及び歯髄には問題はおきることもなく、経過も良好です。
スポーツマウスガードの状態です。
サッカーをするときには必ず使用しているそうです。やや傷、汚れは目立っていますが、スポーツマウスガードの破損・適合・噛み合せには問題はありません。内面の清掃にやや問題があったため、日々のケアに注意していただくようにお願いしました。