【 3080 】 55歳女性 第二大臼歯の歯根破折(抜歯・インプラント治療)
3080 静岡市葵区 女性
・下顎の右側第二大臼歯の歯根破折
・遠心根の縦破折・完全破折
・抜歯後はインプラント治療で歯を入れる
【 47歳 】
初来院
ムシ歯治療を希望して来院されました。
その時のレントゲン写真です。ブリッジの土台である左下の第二大臼歯(矢印)の歯根が割れてしまっている様子が分かり、抜かずに治療することが困難な状態です。今までも痛みもないのに、治療には抜歯が必要になってしまううえに抜歯後には義歯になってしまうことに抵抗があり、現状のまま経過観察を希望されました。
完全に縦割れしています(歯根破折の症状)。痛みが無いからといって歯が割れたまま放置していると、根の周囲の歯槽骨が失われてしまいます。歯茎の土手が失われてしまうとその後の治療である義歯治療やインプラント治療が困難になってしまうことが多いため、定期的にチェックを受けることをお勧めしました。
【 55歳 】
しばらく、来院できなかった。とチェックを希望して来院されました。
来院時のレントゲン写真です。左下第二大臼歯の歯根はムシ歯でほとんど無くなってしまっています(矢印)。相変わらず痛みはないものの、治療を開始することになりました。義歯にはしたくないという希望もあり、インプラント治療をすることになりました。
ブリッジ除去時のレントゲン写真です。まだ歯の欠片が残っています。支えの骨が大きく減ってしまっています(矢印)。
【 抜歯後 】
抜歯後の状態です。左下犬歯と側切歯の間に隙間があり、犬歯を支えにした隙間を補う古い冠が入っていたため、部分矯正を併用して3本分の歯を補う治療をお勧めしましたが、この冠はこのままで歯が無い部分に2本のインプラント治療の計画を立案しました。
【 一次オペ後 】
一次オペ終了後の状態です。歯茎の下(矢印)にインプラント体が埋入されています。処置後は トラブルなく経過しています。
その時のレントゲン写真です。
骨とインプラント体が骨と十分付くのを充分待ったうえで二次オペ(頭出し)を行いました。ものもとの 歯茎の厚みも薄く弱いうえに、抜歯後に、インプラント周囲の歯茎(角化歯肉)が減っていた為、配慮した二次オペを行いました。歯茎の補強(遊離歯肉移植術)は希望されませんでした。
【 治療後 】
最終的な冠が入った状態です。歯茎の状態も含めバランス良い冠を装着することができました。歯茎(角化歯肉)の幅が狭く 薄い為、誤った歯磨き方法で歯茎を痛めてしまう危険があります。歯茎の補強を行わなかったこともあり、デリケートに歯磨きをしていただくようにお願いをしております。
【治療前後】