【 5010 】 男児:エナメル質形成不全 フッ素を使用しながら経過観察
5010 静岡市清水区 男児
・上下左右第二乳臼歯にエナメル質形成不全
・フッ素を使用しながら経過観察
【2歳】
初来院
「保育園の歯科健診でエナメル質形成不全だと言われた」と心配して来院されました。始めての歯科医院でしたが、一人で治療台に座って お利口に治療を受けることができました。上手に口の中の写真も撮ることができました。
左上 右上
上顎の奥歯です。右側の第二乳臼歯(大きいほうの奥歯)は、エナメル質形成不全で頬側の歯の形が崩れてしまっています。左側の第一乳臼歯は、手前側の歯の間が一部欠けたようになっています。
左下 右下
下顎の奥歯は、両側の第二乳臼歯(大きいほうの奥歯)も、エナメル質形成不全で頬側の歯の形が崩れてしまっています。
エナメル質が大きく欠けたように 形成不全を起こしてしていますが、幸いしみる症状はありません。両親のお話からも食事に支障が出ていることは無いそうです。形成不全を起こしてくぼんで入るところに 磨き残しはありますが、むし歯になっていません。年齢的に治療が困難なことも予想され、まずは日々のケア、短い間隔で 医院での定期ケアを行ないながら現状を維持してゆくことになりました。第二乳臼歯(大きいほうの奥歯)は、小学校の高学年に永久歯と生え変わる乳歯です。生え変わるまで、大切に使う必要があります。
ご両親は、とても熱心に仕上げ磨きをしていらっしゃいます。形成不全を起こした場所に磨き残ししやすいこと意識していただき、丁寧に仕上げ磨きをしていただくようにお勧めしました。歯ブラシをすぐに噛んでしまいうまく磨けないことを心配していらっしゃいましたので、仕上げ磨きの練習をしました。あまり熱心に仕上げ磨きをすることで、歯磨きが嫌いになってしまわないように注意が必要です。
関連ページ:Q&A 「エナメル質形成不全」と言われました。」