【 1107 】 女性:中心結節の破折 感染根管治療
1107 静岡市葵区沓谷 女性
・右下第一小臼歯 中心結節の破折 感染根管治療
・左下第一小臼歯 中心結節の破折 レジン充填治療
【15歳】
初来院:ムシ歯の治療を希望して来院されました。
レントゲン写真で確認してみると、全体の歯の歯間部が虫歯になってしまっています。よくお話を聞いてみると甘い物やジュースが大好きで、食生活に問題がありそうです。
本人は、痛みや腫れの自覚はありませんが、右下第一小臼歯に大きな根尖病巣が存在します。右下第一小臼歯には、歯髄に影響が出るような虫歯は存在しません。
お口の中を確認すると、右下第一小臼歯に中心結節が折れた跡が確認され、そのことにより歯髄が死んでしまったことが予想されます。症状も無く、自覚は無かったのですが、状況を説明して感染根管治療を行いました。反対側の第一小臼歯にも中心結節が折れた跡が確認できます。幸い、歯髄に影響が出ている様子は認められなかったため、レジン充填で保護をおこないました。
大きな根尖病巣(膿の袋)も存在していたため、治りを確認しながら3ヶ月程度根管治療をおこなった後に根管充填を行いました(Xray写真)。
【16歳】
一年後の定期健診来院時です。中心結節が折れて感染根管処置を行なった下顎第一小臼歯は自覚症状等も無く経過も良好です。レントゲン写真で確認したところ、治療時に存在していた根尖病巣(根の先の膿の袋)はきれいに治っています。
【20歳】
5年後の状態です。県外の大学に進学しました。夏休み帰省時の定期健診です。右下の第一小臼歯の経過はもちろんのこと、そのほかの場所にも新たな虫歯を作ることなく、良い状態が保たれています。
関連ページ:Q&A 「中心結節」