子どもを１人出産すると歯が１本抜けるって本当？ 『 妊婦の歯を守るポイント 』
妊娠すると妊婦さんの体だけでなく、お口の中にも様々な変化が起こります。また、妊娠・出産による生活習慣の変化も、お口の健康に大きな影響を及ぼします。このような変化によって歯のトラブルが多くなることから、「子どもを１人出産すると歯が1本抜ける」このようにいわれてきたのだと思います。
妊娠すると妊婦さんの体や生活には様々な変化が起こるため、気を付けなければならないことがたくさんあります。そのなかの一つがお口のケアです。妊娠中はホルモンバランスの変化に伴い体調が変化します。また、妊娠初期に起こる「つわり」の影響で、歯の表面が弱くなることがある危険があります。さらに、食べ物の好みが変わったり複数に分けて食事したりするなどの食生活の変化から、妊娠中にはむし歯や歯周病の原因となる菌が増加しやすい環境です。
＞＞詳細はクリック： 『妊婦さんのお口の変化』
◎お口のケアを充実
妊娠前まではしっかり歯みがきしていた方でも妊娠後は体調や生活習慣も大きく変わり、歯みがきがおろそかになりがちです。妊娠すると「つわり」もありますし、臭いや味にも敏感になるため、口のケアにも工夫して虫歯や歯周病を防ぎましょう。
＞＞詳細はクリック ： 『 吐き気を抑える磨き方 』
◎ダラダラ食事をやめよう
つわりなどで 一度にたくさん食事を摂ることができなかったり、つわりが落ち着くと今度は食欲が増して、ついつい間食して口腔内を清潔に保つことが難しくなります。妊娠中は栄養バランスを考えて３度の食事をきちんとして、甘味を控えるようにしましょう。
◎水分をしっかりとる
食後や食間などに意識して水分を摂取しましょう。口腔内の細菌の繁殖を抑制し、だ液の分泌低下を補います。緑茶には殺菌作用のあるカテキンが含まれているので、より効果的です。飲めない場合はうがいだけでも効果があります。
◎フッ素とキシリトールを活用
フッ素は強い歯を作り、初期むし歯を再石灰化を促がします。また、キシリトールも虫歯予防の先進国では多用されています。フッ素配合の歯磨き粉を積極的使ったり、食後にキシリトール入りのガムを噛んだりすれば、むし歯予防の効果が期待できます。
◎リラックスした生活を送る
妊娠すると免疫力が落ちて、ストレスに対して弱くなります。規則正しいリラックスした生活を送るようにして、免疫力を高めましょう。
実際に、妊娠さんの約70％が歯周炎や妊娠性歯周炎の症状が出ているというデータもあるほどです。また、むし歯菌は生まれてくる赤ちゃんに移ることもあるため、妊娠中だからこそ、特にお口のケアをしっかりと行いましょう。
また、「妊娠すると、歯医者に行かない方がいいのでは・・・」と考えて歯科治療を敬遠しがちです。気づかずに放っておくと口腔内環境がさらに悪化し、大変なことになってしまうこともあります。気になることがあれば、気軽に歯科医院に相談しましょう。
＞＞詳細はクリック： 『 妊娠中の歯科治療 』
