クリーニングとホワイトニングはどう違うのですか?
◆クリーニング
クリーニングは歯の表面に付いた、歯石・歯垢・飲食物などの外因性のステインをPMTCによって物理的に除去する方法です。永久歯に観察される着色の多くは外因性であり、その発現頻度も内因性よりも多いとされていますので、多くの患者さんに有効です。歯の表面の外因性のステインは再度歯の表面に付くので、定期的にクリーニングを受けることが必要になります。
外因性の着色因子は、お茶、コーヒー、ワインなどに含まれるタンニン、食物成分、タバコなどの嗜好品、口腔細菌産生色素などがあります。
歯の表面の着色を取り除くことで歯は本来の輝きを取り戻すことができますが、歯そのものの色調は変わりません。クリーニングをしても、歯の色に不満がある場合は、ホワイトニングの適応になります
◆ホワイトニング
ホワイトニングは化学的に薬剤を作用させて、歯の内因性の着色因子を分解し、歯の明度(透明感)を上げ、彩度を0に近づけることによって白くする方法です。内因性の着色因子はテトラサイクリンなどの薬剤、う蝕、全身性疾患などが原因として挙げられます。これらによる着色をクリーニングのみで取り除くことはできないので、そのような場合はホワイトニングの適応になります。ホワイトニングで白くなった歯が、年月の経過により 再び歯が着色した場合は、再度ホワイトニングを行うタッチアップホワイトニングが必要です。