【 1370 】 46歳女性 歯根破折(第一大臼歯)・抜歯後インプラント治療

1370 静岡市葵区北安東 女性

・下顎の 左側第一大臼歯の 歯根破折
・失活歯の歯根破折
・完全破折
・抜歯後は インプラント治療で歯を入れる

 

【 31歳 】

     

 初来院 
ご家族の紹介で、お口のケアを希望して 来院されました。

   
その時のレントゲン写真です。 左下の第一大臼歯に根尖病巣が認められます(感染根管)。感染根管治療の検討をしましたが、自覚症状がなかったこともあり、現状のまま経過観察をしました。

 

 

 

【 39歳 】

  

  39歳検診時です。
痛みは無いものの、左下第一大臼歯が時々腫れるようになったそうです。来院時には、頬側の歯茎に腫れた名残がありました(矢印)。歯周ポケットの状態等から、歯根がひび割れてしまっている可能性が高い状態でした。痛みなどの自覚症状がほとんど無かった上に、仕事が忙しく通院が難しかったため、このまま経過観察しました。

>>参考ページ『根がひび割れたことを疑う症状

 

 

 

【 45歳 】

     

  「右下のかぶせ物がはずれた」と来院されました。
しばらく、来院が途絶えていましたが、自覚症状はなかったそうです。左下第一大臼歯の冠がはずれてしまっています。歯茎に腫れも見られます。

 

    
レントゲン写真では、左下第一大臼歯(矢印)は失活歯(根管治療が行われている)で、レントゲン写真でも はっきりと根が割れている様子が分かり、抜かずに治療することが困難な状態です。抜歯した後は、反対側(右下)と同じような銀歯のブリッジ治療になることをお伝えしたところ、未治療の天然歯を削りたくないという希望もあり、インプラント治療をすることになりました。

 

  
抜歯時のレントゲン写真です。まだ歯の欠片が残っています。欠片もきれいに抜歯しました。
 

   
 抜歯をおこないました。 根の股の部分と手前側の根が、完全破折していました。(歯根破折の症状

 

 

 

【 抜歯後 】

     
なかなか通院できずに抜歯して半年経過してまいました。顎の骨(土手)が減らないような配慮した抜歯した効果もあり、顎のボリュームはまずまずの状態です。 

 

     
レントゲン写真上でも、骨の治りは良好です。前後の天然歯の骨の状態も問題はありません。

 

 

 

【 一次オペ後 】  

   
一次オペ終了後の状態です。歯茎の下(矢印)にはインプラント体が埋入されています。処置後は トラブルなく経過しています。

 

   
その時のレントゲン写真です。骨の中にインプラント体が埋入してあります。骨とインプラント体が骨と十分付くのを充分待ったうえで二次オペ(頭出し)を行いました。ものもとの 歯茎の厚みも薄く弱いうえに、抜歯後に、インプラント周囲の歯茎(角化歯肉)が減っていた為、配慮した二次オペを行いました。歯茎の補強(遊離歯肉移植術)は希望されませんでした。 

 

 

 

【 治療後 】  

      

 

    
最終的な冠が入った状態です。歯茎の状態も含めバランス良い冠を装着することができました。歯茎(角化歯肉)の幅が狭く 薄い為、誤った歯磨き方法で歯茎を痛めてしまう危険があります。歯茎の補強を行わなかったこともあり、デリケートに歯磨きをしていただくようにお願いをしております。

 

 

【治療前後】

  

  

 

 

     

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