【 3997 】 女児:左右の下顎中切歯(1)の先天欠損(乳歯を大切に使う)

3997 静岡市葵区千代田 女児
 ・左右の下顎中切歯(1)の先天欠損
 ・生え変わり永久歯が先天欠損している乳中切歯は現状で経過観察中
 ・右上側切歯に切歯結節の存在

 

【 3歳 】

     

初来院 「3歳時検診でむし歯の指摘を受けた」 と来院されました。
お話をうかがったところ、食生活などに問題があり むし歯がたくさんできてしまったようです。お母さんに、生活習慣をみなおして むし歯予防を心がけるように注意していただくように お願いをしました。
 

 

 

 

【 6歳 】

    

「乳歯が抜けて 永久歯がずれて生えてきている」 と来院されました。
 左上の乳中切歯と 左下の乳側切歯が抜けて永久歯が生えてきています。生えかわりの 永久歯が 内側にずれていますが、永久歯が生えてくる隙間は まずまず存在しています。自然に修正される可能性もあるため 噛む回数を増やす食生活をお勧めして 経過観察です。
 
右下の乳側切歯も生え変わり時期です。
生えかわりの順番に違和感があった為、レントゲン撮影で確認をしたところ 左右の乳中切歯の下に生えかわりの永久歯が確認できません。左右の中切歯が先天欠如しています。

 

   * 左右の下顎乳中切歯の生え代わり永久歯(中切歯)が先天欠如している。

   * 生えかわりの永久歯が先天欠如している場合、乳歯を一生使い続ける必要がある。

   * 乳歯は、永久歯に比べてむし歯や歯根吸収が進みやすく 一生残すことが困難である。

   * 矯正を行い 乳歯のない歯列にすることも選択肢である。
 ・ 大人になってから 乳歯を失うと、ブリッジやインプラント治療を行なうことになる
 ・ 永久歯列完成後は矯正治療のみで改善することが困難になることが多い

ことなどを お伝えしました


下顎の乳中切歯は小さいため、永久歯列になった時に残っていると、違和感を感じるようになる可能性が高いため、今のタイミングから矯正を前提に治療することをお勧めしました。

関連ページ:Q&A「先天欠如

 

 

 

 

【7歳 】

     

7歳時の定期検診の来院時の状態です。
お母さんは、矯正はおこなわず、永久歯(中切歯)が先天欠如している下顎の乳中切歯を 大切に 一生のこしていく希望です。 乳歯は、永久歯に比べてむし歯や歯冠の摩耗、歯根吸収が進みやすいですから、永久歯以上に予防対策が重要になります。日々のケア、定期ケアを心がけて長持 ちさせてゆきます。



前歯が生え揃いました。右上の側切歯に切歯結節が存在しています。

>>切歯結節の経過についてはこちら

関連ページ:Q&A「「切歯結節」

 


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