【 0836 】 44歳女性:転んで歯が欠けた(抜髄・セラミッククラウン)

0836 静岡市葵区上足洗 女性

・歯周病メンテナンス中
・転倒による右左上顎中切歯の歯冠破折
・右上中切歯は歯髄に及ぶ破折
・右上中切歯の歯冠破折部はセラミッククラウンで修復
・左上中切歯にヒビ、欠け・光重合レジンで補修、経過観察

・口蓋隆起


【 44歳 】

    

初来院 虫歯のチェックと定期的なケアーを希望されて来院された患者さんです。
奥歯に若干歯周ポケットが存在していますが、大きな問題はありません。上あごの天井の中央部には「口蓋隆起」(矢印)が存在します。定期的な検診でプロフェッショナルケアーを受けて 良い状態を保っています。

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【 転倒、歯牙破折 】

  

 「庭で転んで歯をぶつけて欠けてしまった」と急患で来院されました。
右上の中切歯が欠けて 歯冠の半分程度失われていました。歯がズキズキ痛みを訴えていました。歯の揺れや歯の位置がずれている様子はありません。歯冠が割れて半分失われて、歯髄が見えています。歯のかけらは 持ってこられませんでした。 左上の中切歯は先端が一部欠けています。またヒビが斜めに入っています(矢印)。


 
レントゲン写真です。歯根に割れや、歯槽骨の異常は認められません。割れは歯髄及んでいます。右上中切歯は抜髄処置をおこないました。



右上中切歯は根の治療が終了後、セラミッククラウンを被せる処置で修復しました。左上中切歯の欠けた部分は、光重合レジンで補修をおこないました。欠けについては、症状もないため現状のまま経過観察をおこないました。

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【 64歳 】

    

 63歳の定期検診時です。
3ヶ月に一度、メンテナンスを行って 安定した状態を保っています。20年経過して、全体的に やや 歯肉が下がってきていますが 落ち着いた状態を保っています。右上前歯のセラミック冠も問題なく経過しています。左上の中切歯のヒビも変化はありません。左上中切歯の歯の色が悪くなっ ています。レントゲン写真で確認していませんが、外傷により歯髄腔が狭くなっているかもしれません。


20年経過して、「口蓋隆起」(矢印)は大きくなってきています。あえて患者さんにはお知らせしていませんが、本人は全く違和感や発音などの機能障害、傷を作ることもないため このまま経過観察してゆきます。


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