切歯斜面板について教えてください。

◆下顎前突/反対咬合(受け口)とは?
反対咬合とは、下の前歯のほうが上の前歯より前に出ている噛み合わせのことで、一般的には「受け口」と呼ばれています。横顔をみると下顎が前方に突き出ていることもあります。

 

 

    反対咬合を分類すると、
① 歯の位置や傾斜の異常によるもの、
② 顎の形や位置関係のズレによるもの、
③ これらの複合要因によるもの

に分けられます。

      
ただし下の顎の成長量は上の顎の発育よりも大きく 成長期間が長いので、最初は歯の位置異常だけであったものが、成長とともに 骨のズレを伴ったものに変ってきてしまうことがあります。



◆反対咬合の治療時期は
幼児から成人までいつからでも治療は可能ですが、治療結果には違いがでてきます。骨格の発育バランスを整える治療は、成長期でないとできません。混合歯列期(永久歯と乳歯が混在した時期)における小児の反対咬合は早期に治療する事が勧められます。永久歯が生え揃ったあとでは成長をコントロールすることができないからです。



◆切歯斜面版とは
下の前歯に 上の歯とぶつかる部分が斜めになった小さなプレート様な着脱式の装置で簡単に治せることがあります。左右の犬歯(糸切り歯)の間の4本の前歯を「切歯」と言うため「切歯斜面版」と呼ばれます。噛み合わせたときに 反対咬合になった上の前歯が、装置の斜面で前に出るように誘導されます。ワイヤーをつけて治す矯正治療は、永久歯が生え揃ってからおこなうものですが、この「切歯斜面版」は永久歯の前歯に対して早期に行う部分矯正になります。

 



◆切歯斜面版の適応
歯の位置や傾斜の異常により、1~2歯の前歯が 歯の先端で噛んでいたり、反対咬合(噛み合せが逆)になっていたりした場合に効果があります。骨格的な反対咬合には、適応しません。特に、永久歯に生え変わりはじめた時期の治療が有効で、その治療だけで永久歯が生えそろってからの治療( 仕上げの矯正)が必要ない場合もあります。 そのまま永久歯がきれいに並ぶか、永久歯が生え揃ったら、また同じ反対咬合になるかは、患者さん毎に成長が異なりますから、様子をみないと分かりません。



◆使用時期・期間
「切歯斜面版」は着脱式ですが、食事 歯磨きの時以外は 出来るだけ装着してもらいます。食事の時間以外なるべく一日中装着していると、混合歯列(永久歯と乳歯が混在した時期)時期のお子さんの歯は動きやすいため、数歯の反対咬合で有れば数週間~数ヶ月で効果が期待できます。



◆切歯斜面版の効果
前歯の生える方向をコントロールして、噛み合わせを早い段階で治療することで正しい顎の成長を促します。ただし、この装置で治せるのは、前歯の噛合せです。歯の隙間や ねじれていたり斜めになっていたりする歯をきれいに治すものではありません。それらの治療はまた別に必要になります。

 

◆ 反対咬合の治療症例


【 症例1475 】 6歳女児 乳歯列の反対咬合 (切歯斜面版

>>詳細はこちらをクリック


【 症例4430 】 6歳女児 右上中切歯の反対咬合 (切歯斜面版・上顎前歯の部分矯正)


>>詳細はこちらをクリック

 

 

 

 

 

 

静岡市 葵区の歯医者 矯正治療
みまつ渡辺歯科医院

一覧へ戻る

医院案内

  • 診療時間
  • 月・金
    9:30~19:00
    火・水・土
    9:00~18:00
  • 休診日
  • 日曜日・祝日
    木(祝日のある週のみ診療)
  • 電話番号
  • 054-209-1133
  • 住所
  • 静岡市葵区千代田1-3-7
  • 駐車場
  • 6台

詳しく見る

MAP

MAP

詳しく見る

お問い合わせは054-209-1133
QRコード