・【症例】歯ぐきの下に及ぶ虫歯、折れた歯を抜かずに残す治療:歯肉整形

歯は 歯槽骨の中に 埋まっています。歯茎の下に 歯の割れが及んでてしまったり (歯根破折:しこんはせつ)、虫歯が進んで 歯茎の上に出ている歯の部分(歯冠)が ほとんど無くなって、根(歯根)の方まで 虫歯が進み、歯茎が覆いかぶさった状態になってしまうと、通常の虫歯治療では 歯に土台が作れないため、ほとんどの場合 抜歯になります。歯茎の下の状態をそのままにして 無理に治療しても、精密な印象採得(型をとること)を行うことができず、適合の良いクラウン(被せ物)が作れなかったり、細菌感染を起こしやすい環境を残 したまま治療を完了させることになってしまいます。

 >>歯根破折はなぜおきる

 

根の破折が歯茎の下に及んでいたとしても 浅い位置の場合は、歯茎をメスやレーザーで切除(切って取り除く)する治療によって、破折している部分に 被せ物や詰め物を入れることが可能になり、再び歯の機能を取り戻すことができます。しかし、付着歯肉(歯茎の幅)が少ない場合や、割れた位置が深い場合は 治療ができません。また、無理に歯肉を下げるために 歯と歯肉のバランスが悪くなり 歯磨きがしにくくなったり、審美性の問題が出てくることがあります。

>>歯根破折の治療方法 

 

歯茎の下にある根を露出さ せると、割れた歯に土台を立てることが可能になり、精密な印象採得を行ったり、細菌感染を起こしにくい環境を作ったりすることが可能となり、結果として抜 歯しないで被せ物を作ることが出来るだけでなく、その歯を長持ちさせることができます。歯の根の状態や、破折や感染の程度、お口全体の状態などの条件があえば有効な治療方法です。

 

 

 

【症例】 歯肉切除術

 

【症例】  27歳男性 左上第一大臼歯の歯茎下に及ぶ割れ 

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