保険で丈夫に治す詰め物（メタルインレー）について教えてください。
保険で丈夫に治す、メタルインレー（銀の詰め物）
◆インレーについて
虫歯を削り取った部分の型をとって、模型の上で製作する詰め物をインレーといいます。歯科用接着剤を用いて歯の中に詰め物をはめ込む構造をしています。インレーの素材には、金属で作られたもの、レジンといわれるプラスチックで作られたもの、セラミックで作られたものなど種々のものがあります。 使用するテクニック・素材によっては、保険の適応するもの、適応外のものに分けられます。
保険の金属の詰め物（メタルインレー）は、インレーの素材に保険適応の「金銀パラジウム合金」（金12% パラジウム20% 銀50% 銅10%の合金）という金属が使用されます。また、「ニッケルクロム合金」という金属も保険適応の金属なのですが、金銀パラジウム合金よりも物性が悪く、金属アレルギーの原因にもなりやすいため あまり使用されていません。
◆メタルインレーの長所
＊ 金属なので強度が強い
（強い力のかかる部位にでも使用できる）
＊ 保険適用で安価
◆メタルインレーの短所
＊ 金属なので治療跡が目立つ
＊ 金属が溶け出してくる
・ 時間がたつと金属が錆びてくる
・ 歯や歯ぐきの変色してくることがある
・ 金属アレルギーなどを引き起こす可能性が高い
・ 金属の味で、食べ物の味が悪くなると訴える方がいる
＊ 熱伝導性が高いので、熱い飲食物や冷たい飲食物に過敏になる場合もある
★こんな方におすすめ
インレーには保険が適用されるもの、されないものでいくつか素材の種類が用意されています。どの素材も一長一短なため、絶対的にどれかをおススメすることは難しいのですが、審美治療と言う観点から口の中を白く綺麗にしたいと思う場合は、やはり白い素材のセラミックやハイブリッドをお勧めします。特に歯ぎしりをする場合や、かみ合わせが強い場合には、金属のインレーやジルコニアセラミックインレーを選択することもできます。
銀歯を白くしたいなど悩みがありましたら、お気軽にご相談いただければ、患者さんごとにあった治療方法をご提案させていただきます。
