完全に歯が抜けないで、「歯が揺れる」 「歯の位置がずれる」 などの症状が ある場合を 『亜脱臼:あだっきゅう』 と 言います。歯の位置変化は ないものの、外傷により 歯が少し抜けかかったもので、歯根膜の一部が 断裂して 歯が揺れているため、さわると 強い痛みが あります。
【症例】9歳男児 : サッカーゴールに激突
固定して経過観察
【症例】14歳女性 : 自転車で転倒
神経を残すが死んでしまう
【 亜脱臼・不完全脱臼の治療 】
揺れが大きい場合や 噛むと痛んで食事がうまくとれないような場合は、まず最初に行うべき処置は 『歯の固定』 です。ゆれてしまった歯を 健康な両隣の歯と添え木のような物(ワイヤーや接着性レジン)を接着させて、歯を2~3週間固定して 安静にする必要があります。固定することで 周囲の炎症も緩和して回復してきます。歯の周囲から出血しているようであれば、感染を予防するために抗生剤の投与が必要になることもあります。
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固定期間中は歯を安静にすること、清潔に保つことが大切です。外傷で傷んだ歯周組織の回復には、歯垢付着による歯肉の炎症を 極力避ける必要があります。処置直後は うがい薬を使用し、腫れ・傷などが治まってきたら、柔らか目の歯ブラシを用いて、歯の固定装置直下の汚れ、歯と歯の間の汚れなどを、いつもより時間をかけて清掃してください。
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歯根のまわりの 歯根膜への血流障害は ほとんどないが、歯根の先端で 歯髄(しずい)への血液供給の役割を担う「血管」が切れて、後に神経が死んでしまう可能性あり、症状が落ち着いた後も 長期の経過観察を必要とします。
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